2024/08/25 15:50
今日は8月25日。 昨日これまでの経緯を振り返って入稿したが、 アマゾンの許可が出ないと出品の作業もできない。
最後の仕上げにかかる前に、これまでを振り返っている。
今回の商品の最大の目玉は ITOP社の高級電動グラインダー2品である。
モデル番号でいうと RRGE-102 と RRGE-103。
コーヒーの学習のために毎日4-5時間、有名なコーヒーのプロのYOUTUBE動画をみて
きたが、 多くの専門家がベストスリーに入ると口をそろえていたのが VARIA社のV3
という機種だった。 香港在住のニュージーランド人が開発した製品で、2021年会社設立、
22年この製品を発売。 同年コーヒーの世界大会に持ち込んで好評価をうけ、それから2年間で5万台以上を売ったというシンデレラストーリーである。
ある日、アリババで商品探しをしていると同じ商品が掲載されている。 メーカー名も違う。
中国のメーカーが有名品をコピーして模造品を作ることはよくある話だ。 連絡してみた。
担当者曰く、本物です。 元々VARIA社に販売させていたものが、 トラブルがあり、彼らが
ほかのメーカーに生産を移してやっているのです、とのこと。 俄然興味がわいた。
元来の好奇心がむくむくと起き上がり、 メーカーを訪問した。 ITOP社である。
広州市にあって、行ってみるといろいろなコーヒー器具を生産している。 本業は珈琲店への
業務用が多く、個人向けも開発しているといった感じだ。 大型の焙煎機やエスプレッソマシンなどが並んでいる。
ここからはメーカー社長の話なので、完全に本当かはわからない。 多少とも自分を正当化することもあると思うので。
2021年、VARIA社の社長が訪問。 両社で共同してV3を開発した。 金型代はITOP社が支払っており、それに基づいて特許も申請した。 ところが、価格でもめてしまい、 VARIA社は急に他の工場に生産を委託してしまった。 ほとんど同じ外形でである。
ITOP社は当然不愉快だったが、VARIA社があっという間に世界で有名になってしまい、
海外で訴訟しても大変なのであきらめた。
ところが、VARIA社が(中国で)特許申請をしてきたので、訴訟して勝訴、当然ながら
VARIA社の特許は退けられた。
現在、ITOP社は、主にアメリカや韓国市場で独自に販売している。
穏やかな社長で、全然恨みになど思っていない、どうせ製品は寿命が来て、新しい製品を
開発していけばいいのだから、とおっしゃっていた。
協議の結果、やる気を評価してもらったのか、日本での販売権をもらうことができた。
社長の話が大げさな部分があるとしても、 特許を持っていて、裁判の記録にあるように勝訴
していることは事実である。 (中国での)特許の証明書と裁判の判決文ももらった。
VARIA社ならやりかねないというので、日本での彼らの特許申請の有無を調べてくれるよう
依頼を受けた。 ただ、京都の会社がVARIAの代理権を取って売り始めたのが昨年2023
年なので、おそらくそこまではやっていないと思う。
一緒に、兄弟機種というか小型で性能の良いグラインダーも紹介してくれて、これもまた
販売権を得ることができた。 すでに購入して出荷準備も整っている。 楽しみだ。